あとがき

 

  はじめましての方も、感動の再会の方も、あとがきまで足をはこんでいただき、ありがとうございます。

 まずは、二巻めの機会を作ってくださった、一巻を手に取っていただいた全ての方に感謝申し上げます。
そのまま終わっても、続いてもいいように書いた一巻でしたが、二巻めが実現したのは、手に取ってくださった一人一人の読者様のおかげです。本当にありがとうございました。
 前回は、本をつくるのは作り手として関わるたくさんの方とのチームプレイだと書きましたが、今回は、そのチームに一巻めを手に取ってくださった皆様の存在が加わったのを強く感じました。
 Twitterやネット上で感想や応援を書いてくださった方々にも、感謝いたします。そのひとつひとつの言葉が、私を支え、新しい物語を紡ぐ原動力になりました。

 初めて世に自分の作品が出てみると、嬉しいことにたくさんのご意見やご感想を頂く機会に恵まれました。
 どこが好きだ、とか、誰が好きだ、とか、どんな風に解釈したとか、あのエピソードの裏にはこんな隠された人間関係があるのではないか、とか。時には私の意図を聞いて、そんなはずは無い!、と仰る方もいました。
 実に様々な感想をいただく中で思ったことは、

 読者となる人たちの想像力は、なんて豊かで柔軟なんだろう

 ということでした。
 当然、作品を作り上げる行程で担当編集さんと相談し、私の書き上げようとしたものがより伝わりやすくなるように文章や展開を練り上げてはいくのですが、それでも「読む人」、というのは驚くほど言葉に縛られず、自由に想像を膨らませるのです。
 同じ一冊の本を読んでいるはずなのに、感じ入る場所も、思い紡ぐ内容も本当に多種多様で、一人一人がその人の中で自分だけの【零の記憶】を完成させてくれているのだと思うと、うまく言葉にはできませんが、とてもとても感動しました。

 二巻、【瞬く星と見えない絆】も、手に取っていただいた方の、豊かな想像をふくらませるような一つの媒体になっているといいな、と思います。

 最後になりましたが、
 早い段階で【零の記憶】を読んでくださり、Twitter上で応援してくださったWILLのSHUNSAKUさん。ありがとうございました。
 路上ライブをやっていた頃からファンだったので、ご紹介頂いた際は床に転げまわって喜びました。

 また、ひたすら勇気づけてくれた友人の美江、美江のおなかの中にいるちびちゃん、そんな奥さんを見守っていたひろ、ありがとう。
 特にちびちゃんには、落ち込んだり、ぐわああああ! ってなっても、ちびちゃんの話をすれば不思議と元気になる! という回復魔法をかけてもらってました(笑)。

 他にも、
 不勉強な私に、プロテスタント式キリスト教と聖書の解釈についてご指導くださった、木村牧師様。
 校内見学をさせてくださった、母校様。
 零の記憶を応援し、一時委託販売までしてくださった老舗ひじかた園様。
 度重なる長居(またしても)にも嫌な顔ひとつせず、優しくしてくださり、心を尽くした接客をしてくださった、地元星乃珈琲店スタッフご一同様。

 一巻に引き続き素敵なイラストを描いてくださったカズアキ様。
 表紙デザインに関わっていただいたデザイナーの方。
 一巻同様最後まで美しい字でご指摘をくださった校正の方。
 半年あまりの長い間、細かい所まで相談に乗っていただき、導いてくださった担当編集の長谷川三希子様はじめ、編集部の皆様。

 スケジュールが厳しい中、何度も心折れそうになったところを励ましてくださった、
 松田未完先生、端島凛先生、葛来奈都先生、横田アサヒ先生、階知彦先生、川瀬千紗先生、SKYHIGH文庫作家仲間さん達。

 それから、一巻を手に取ってくださった皆様。

 その他、関わってくださった全ての方に。たくさんたくさんの愛と、感謝を込めて。
ありがとうございました。

風島ゆう