あとがき

 
 

 部屋のサンセベリアが成長&繁殖しまくって、かといって間引くこともできず、どうしようかと悩んでいる松幸かほです。
 百円均一で買ったミリオンバンブーもえげつない成長具合で……グリーンは癒しなんて言いますが、増えっぷりにちょっと危機感……。
 というさほど興味をひかれない近況はさておきまして、「こぎつね、わらわら」シリーズ、なんとおかげさまで六冊目です!
 これもひとえに読んでくださる皆様がいらっしゃってこそです。
 本当にありがとうございます。

 今回は、ちょっと真面目な感じのテーマかもしれません。
 とはいえ、私の書く「真面目」レベルなので、言うほどのことではないのですが。
 秀尚が経験した「心残り」は私の実体験からきています。
 四歳か、五歳頃、私の場合は同居していなかった祖父で、もしかすると生まれてすぐには会ってるかもしれないけれど……くらいの、感覚的には「初対面」に近い祖父でした(結局、私としては、それが最初で最後の祖父との記憶になります)。
 秀尚の場合は、思い出がたくさんある相手との「心残り」なので、きっと葛藤は深かっただろうなと。
 どうしたって「心残り」は生まれるものかもしれませんが、できるだけそれが「心のしこり」にならないように頑張っていきたいなと思います。

 というわりと真面目な本編に対して、番外編三本……。
 正直、本編との温度差が完全におかしい。
 これがいわゆる「グッピーなら死んでる温度差!」(※)なのでは? と思います。
※グッピーなら〜というたとえがあるのです。
 でも、この番外編が普段の私のテンションだったりもするので、いつもの私がどんな感じか、ご理解いただけるかと思います……。
 そんな温度差の激しい今作も、テクノサマタ先生が素敵なイラストを描いてくださいました!
 今回も最高に可愛いのです! そしてイケ爺が……! 本当にイケ爺が!
 テクノ先生、いつもありがとうございます!
 ちなみに今作のとっかかりは「大塚芳忠さんボイスのおじいちゃんが出てくる話、どうですか?」という担当さんの言葉から始まっていたりします。
 なので、書いている時、おじいちゃんのセリフはすべて「芳忠さん」ボイスで再生されていました(笑)。
 そのおじいちゃんのお店「懐かし屋」の内装イメージは、船橋屋様のアトレ亀戸店の店舗をお借りいたしました。あのいっぱいの引き出しに担当さんと一緒にときめきまして……! モデルにすることを許可してくださった船橋屋様、本当にありがとうございます! しかも今回の本の帯には「くずもちくん」にも登場してくださっています。かさねがさねありがとうございます。

 本当にいろんな人に支えられている「こぎわら」シリーズですが、一作目の「まかない飯」を、ツグロウ先生が電子で、西実さく先生が月刊コミックゼロサム様(一迅社様)で、漫画にしてくださっています。
 ツグロウ先生版も西実先生版も、可愛いと格好いいが詰め込まれていて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
 そして、ゼロサム様で連載中(2021年8月現在)の西実先生版「こぎつね、わらわら 稲荷神のまかない飯 いただきますっ!」の第一巻が2021年8月25日に発売になります。
 もう、ありがたいしかない……。
 人生の運を使い果たしている感じで、ありがたいしかない今日この頃ですが、これもすべて、読んでくださっている皆様と、出版に携わってくださっている皆様のおかげです。
 これからも、少しでも笑って楽しんでいただける作品を書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。


松幸かほ