あとがき

 
 

 このたびは、「百々とお狐の本格巫女修行」をお目に留めていただき、ありがとうございました。
 改めまして、千冬と申します。小説投稿サイト「エブリスタ」様で、小説を書かせていただいております。
 二〇十七年から二〇十八年にかけて、「百々とお狐の見習い巫女生活」を参まで出版していただいた折には、多くの方に手に取っていただきました。ありがとうございました。当時高校二年生だった主人公の百々は、本作で高校を卒業いたしました。いよいよ曾祖母の指導の下、本格的に修行を始めることとなっています。それを皆様にお届けすることができる機会をいただいた次第です。
 久しぶりに百々たちのお話に戻ってきましたら、いろいろなことを忘れていて大慌て。しかも資料をどこにしまったのか見つからない! 焦りました。致命的に整理整頓が苦手なんです。そして、エブリスタ様で公開していたときには気づかなかった齟齬が次々に出てくるわ、古事記と日本書紀の間で翻弄われるわで、神様、もしかして怒ってます? ねえ、神様?
 今回、百々が訪れた鉦船神社や境戸神社のモデルとなった神社は、実際に新潟県内に実在する神社です。書籍化するしないに関わらず、作品の中に登場させる前にきちんとお詣りしてまいりました。偶然とは恐ろしいもので、百々がちょうど訪れた時期に神社訪問をしていましたし、原稿の校正作業も同じ時期。これはもう一度お詣りしてご挨拶しお礼申し上げてこなくてはいけないということかしら? とドキドキしました。(つまり、弐回目のお詣りには行ってません、神様怒らないで)
 そして、何回書いても思うのです。もっと書きたかった、アピールしたかった、新潟の良さ。新潟大好き。新潟いいところ。新潟県民は、シャイなのでアピール下手だと思っております。自分のことをシャイと言い切るあたり、そんなことはなかろうと言われそうですが、シャイなんです。大事なことは何回でも言います、アイアムシャイ。
 最後に、今回も本書発刊にご尽力いただいた編集の長谷川様並びに編集部の皆様、デザイン、校正などこの本を素晴らしい姿に仕上げてくださった皆様、ありがとうございました。表紙やキャラクターデザインで生き生きとした百々を描いてくださいました紅木春様、ありがとうございました。  そして、このあとがきを読んでくださった皆様、書籍を手に取ってくださった皆様に心から感謝いたします。 最後に宣伝を。原作では、本作のあとに一大事件が起こり、百々の真の力が顕現することになっています。もしかすると、「見習い巫女生活」からずっと続いていた伏線なんかもあったりして……。つまりは、もう一冊! 「本格巫女修行 弐」という形で完結するところまでお届けできましたらこれ以上のことはないのですが、いかがでしょう。それと抱き合わせで、百々の曾祖母や祖母の話なんかもあるんですけど……ねえ、SKYHIGH文庫様(笑)
 図々しくもシャイなので、読者様&神様、どうかお力をお貸しくださいませ。

千冬