あとがき

 
 

 このたびは、「百々とお狐の見習い巫女生活 参」をお目に留めていただき、ありがとうございました。
 改めまして、千冬と申します。小説投稿サイト「エブリスタ」様で、小説を書かせていただいております。
 これまで「百々とお狐の見習い巫女生活」「同 弐」をSKYHIGH文庫様から出版していただき、多くの方にお手に取っていただけて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。「参」ということで、百々のちょうど三ヶ月分の成長を出すことができました。
 今回は、これまでちらほらと登場してきては百々にあまりいい感情を向けてこなかった「しぃちゃん」こと史生の登場です。概ね周囲の人間関係に恵まれている百々ですが、理由の分からないマイナスの感情を向けられて、非常に困惑しています。もしかすると、神様の力を相手にするよりもデリケートな問題に直面することになったかもしれません。でも、世の中そんなに甘くない。自分に非がなくても、嫌われたり責められたりすることはあるわけで、だけどまっすぐな気性の百々がそれにどう立ち向かっていくかを表現できていたら嬉しいです。
 それから、今回は香佑焔の小姑ぶりとかっこよさも少しは書けたのではないかと。小姑というより、モンペ(モンスターペアレント)に近いかも。娘の異性関係に首を突っ込んでくるモンペ。どういう意味かは、是非読んで探していただきますよう。でもって、異性関係と言えば、弐巻でまたまた距離が縮まったかのような百々と東雲が、この参巻でも進展したかどうか。書き出してみると、百々は意外と忙しいみたいです、今回も。
 最後に、本書発刊にご尽力いただいた編集の長谷川様並びに編集部の皆様、デザイン、校正などこの本を素晴らしい姿に仕上げてくださった皆様、ありがとうございました。表紙やキャラクターデザインでいつも新鮮な百々の表情を描いてくださり、参巻ではイメージ通りの史生も一緒に描いてくださいました紅木春様、ありがとうございました。
 そして、このあとがきを読んでくださった皆様、書籍を手に取ってくださった皆様に心から感謝いたします。
 ちなみに、エブリスタ様のサイトでは、百々の曾祖母が主人公の作品、亡くなっている祖母が生前暴れ回っている頃の作品などを取りそろえておりますので、そちらの方も機会がありましたら覗いていただけると嬉しいです。でもって、出していただけませんか、七十六歳のヒロインと四十六歳のヒロインの話、ねえ、SKYHIGH文庫様(笑)

千冬